主成分分析とは?
しゅせいぶんぶんせき
主成分分析とは、多数の変数を持つデータの情報をできるだけ損なわずに少数の新しい変数(主成分)に集約する、代表的な次元削減の統計手法です。
主成分分析(しゅせいぶんぶんせき、Principal Component Analysis / PCA)は、多変量データに含まれる変数間の相関構造を利用して、データの「ばらつき(分散)」を最大限に捉える新しい軸(主成分)を順番に見つけていく統計手法です。1901年にカール・ピアソンが原型を提唱し、後にハロルド・ホテリングが現代的な形に整備しました。
分析の手順は大まかに次のとおりです。
- データを標準化(各変数の平均を0、分散を1に変換)する
- 変数間の共分散行列(または相関行列)を計算する
- 固有値分解を行い、固有ベクトル(主成分軸の方向)と固有値(各主成分が説明する分散の大きさ)を求める
- 固有値の大きい順に主成分を選び、元のデータを新しい座標系に射影する
主成分分析の主な用途は以下のとおりです。
- 次元削減:数十〜数百の変数を2〜3成分に圧縮して可視化する
- ノイズ除去:分散の小さい成分(ノイズとみなせる)を除去してデータをクリーニングする
- 特徴量エンジニアリング:機械学習の前処理として多重共線性を解消する
- 探索的データ分析:サンプルのグループ構造や変数間の関係を把握する
主成分分析は線形変換を前提とするため、非線形な構造を持つデータには「カーネルPCA」や「t-SNE」「UMAP」などの手法が用いられることがあります。データサイエンス・生物情報学・画像認識・マーケティング分析など幅広い分野で基礎的なツールとして活用されています。
使い方・例文
顔画像データから「固有顔(eigenface)」を抽出したり、遺伝子発現データを2次元に圧縮してサンプルのグループを可視化したりする際に主成分分析が用いられます。
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