不完全変態とは?
ふかんぜんへんたい
不完全変態とは、昆虫の発育様式のひとつで、卵・幼虫・成虫の三段階を経て育ち、さなぎの時期を持たない変態のことです。
不完全変態(ふかんぜんへんたい)とは、昆虫の発育における変態様式の一つで、卵から孵化した幼虫がさなぎ(蛹)の段階を経ずに直接成虫へと変化する過程をいいます。
昆虫の変態は大きく二種類に分けられます。チョウやカブトムシのように「卵→幼虫→さなぎ→成虫」と四段階を経る完全変態に対し、「卵→幼虫(若虫)→成虫」と三段階で進むのが不完全変態です。不完全変態の幼虫は若虫(ニンフ)とも呼ばれ、脱皮を繰り返しながら徐々に成虫に近づいていきます。
不完全変態を行う昆虫の代表例は以下のとおりです。
- バッタ・コオロギ・キリギリス(直翅目)
- カゲロウ(蜉蝣目)
- トンボ(蜻蛉目)
- カメムシ・アブラムシ(半翅目)
- ゴキブリ・シラミ
トンボなど水中で幼虫期を過ごす種は、幼虫をとくにヤゴと呼ぶなど、生活環境が成虫と大きく異なる場合もあります。
生態学的には、幼虫と成虫が似た環境・食物を利用することから、同一の生息地で世代競合が起きやすい一面もあります。進化の観点では、不完全変態は完全変態より原始的な形質とされており、昆虫の多様な適応戦略を理解するうえで重要な概念です。
使い方・例文
理科の授業でバッタを観察すると、幼い「若虫」が脱皮を繰り返してしだいに翅が伸び成虫になる不完全変態の様子を確認できます。
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