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下座音楽とは?

げざおんがく

下座音楽とは、歌舞伎において舞台袖で演奏される伴奏音楽の総称で、場面の雰囲気や感情を効果的に盛り上げる役割を担います。

下座音楽(げざおんがく)とは、歌舞伎において舞台の下手(しもて)側、すなわち舞台袖に設けられた「黒御簾(くろみす)」と呼ばれる小部屋のなかで演奏される音楽・効果音の総称です。観客からは演奏者の姿が見えないため「陰囃子(かげばやし)」とも呼ばれます。

下座音楽の役割は多岐にわたります。

  • 情景描写:波の音・風・雨・虫の声など自然の音を楽器で再現する
  • 心理・感情の表現:登場人物の悲しみや緊張感を音楽で強調する
  • 場面転換の合図:幕の開閉や役者の登退場を音で告げる
  • 踊りの伴奏:舞台上で行われる踊りや舞に合わせたリズム・旋律を提供する

使用される楽器には、三味線・太鼓・横笛・能管・鼓(つづみ)・締め太鼓・大太鼓などがあります。それぞれの楽器の音色が特定の場面・感情と結びついており、たとえば大太鼓の重い音は嵐や戦いの緊迫感を、三味線の繊細な旋律は情感豊かな場面に用いられます。

下座音楽は歌舞伎の演出を陰で支える重要な要素であり、役者の演技とともに長年にわたって発展・洗練されてきました。現代の歌舞伎公演でも不可欠な存在として、専門の演奏家集団によって受け継がれています。

使い方・例文

歌舞伎の怪談場面で不気味な効果音が流れる場合、それは舞台袖の黒御簾内で演奏される下座音楽によるもので、役者の演技と相まって観客に恐怖感を与えます。

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