一票の格差とは?
いっぴょうのかくさ
一票の格差とは、選挙区によって議員一人当たりの有権者数が異なるため、投票の価値(重み)に不平等が生じている問題のことです。
一票の格差(いっぴょうのかくさ)とは、選挙において選挙区ごとに議員一人を選出するのに必要な有権者数が大きく異なる結果、有権者の投票価値に実質的な不平等が生じる問題を指します。たとえば有権者10万人に対して議員1人を選ぶ選挙区と、有権者50万人に対して議員1人を選ぶ選挙区があれば、前者の有権者の一票は後者の5倍の重みを持つことになります。
日本国憲法は法の下の平等(第14条)および選挙に関する事項を法律で定める旨(第47条)を規定しており、最高裁判所はたびたび衆議院・参議院の選挙区割りに対して「違憲状態」や「違憲」との判断を下してきました。格差が2倍を超えると違憲状態と判断されやすいとされ、国会は選挙のたびに選挙区の区割りを見直すよう求められています。
格差が生じる主な要因としては次のような点が挙げられます。
- 都市部への人口集中により農村部の人口が減少し、選挙区ごとの人口差が拡大する
- 一票の格差是正のための区割り変更が政治的な利害から難航しやすい
- 参議院の都道府県単位での選挙区設定という制度的制約
格差是正のために、小選挙区の「アダムズ方式」による議席配分見直しや、参議院選挙区の合区(複数県を一選挙区とする)などの対策が講じられています。民主主義の根幹である「一人一票」の平等性をいかに確保するかは、現代日本の重要な憲法・選挙制度上の課題です。
使い方・例文
「最高裁が一票の格差を違憲状態と判断し、国会に区割りの見直しを求めた」「参議院選挙における一票の格差は都市部と地方の人口差が広がるにつれて深刻化している」といった場面で使われます。
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