ヴィエラとは?
ゔぃえら
ヴィエラとは、中世ヨーロッパで広く用いられた撥弦・擦弦の民族弦楽器で、バイオリン族の祖先の一つとされています。
ヴィエラ(Vielle)は、中世ヨーロッパ(およそ10〜15世紀)において吟遊詩人や宮廷音楽家の間で広く使われた弦楽器です。フィドル(fiddle)やフィドゥラ(Fidula)とも呼ばれ、バイオリン族の起源を探る上で欠かせない楽器の一つです。
本体は洋梨形または楕円形の木製の胴を持ち、弓で弦を擦って音を出す擦弦楽器として用いられました。弦の数は3〜5本が一般的で、調弦も地域や時代によってさまざまでした。フレットのない指板を持つため、音程は奏者の技術に大きく依存しました。また、弦を弾いて使うプラック奏法が行われた記録もあります。
ヴィエラが活躍した主な場面は以下の通りです。
- 吟遊詩人(トルバドゥール・トルヴェール)の伴奏
- 宮廷の舞踏音楽
- 教会音楽への付随
- 民衆の祝祭や踊り
中世後期になると、より大型のバイオリン族やビオール(ガンバ)の発達とともにヴィエラは姿を消しましたが、古楽復元の分野では現代の職人によって再現され、中世音楽の演奏に使われています。中世ヨーロッパの音楽文化を知る上で、ヴィエラは非常に重要な楽器です。
使い方・例文
中世ヨーロッパの吟遊詩人が詩を歌う際にヴィエラで伴奏する場面は、歴史映画や古楽コンサートでよく再現されます。
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