本文へスキップ

ロストワックス法とは?

ろすとわっくすほう

ロストワックス法とは、蝋(ワックス)で作った原型を使って精密な金属鋳造を行う伝統的な技法です。

ロストワックス法(lost-wax casting)は、蝋(ワックス)で作った原型(モデル)を耐火素材で覆い、加熱して蝋を溶かし出した後にできた空洞に金属流し込んで製品を作る鋳造技法です。「ロスト(失われた)ワックス」という名前は、加熱によって蝋が溶けて消えることに由来しています。

この技法は古代から世界各地で使用されており、古代エジプト・メソポタミア・インド・中国などでも利用されていた記録が残っています。精密な形状を再現できる点が最大の特徴で、複雑な曲面や細部まで忠実に鋳造できます。

現代のロストワックス法は主に以下の手順で進みます。

  • 蝋で精密な原型を制作する
  • 原型を耐火性のある石膏や鋳型材で包む
  • 高温で加熱して蝋を溶かし除去し、空洞の鋳型を作る
  • 溶融した金属(金・銀・プラチナ・真鍮など)を鋳型に流し込む
  • 冷却後に鋳型を壊して製品を取り出し、仕上げ加工を行う

現代では宝飾品・歯科補綴物・航空機エンジン部品・美術工芸品など、高い精度が要求される分野で広く活用されています。CADで設計した3Dデータから樹脂製の原型を出力し、そこにロストワックス法を組み合わせる手法も普及しており、伝統技法と最新技術が融合した形で発展し続けています。

使い方・例文

ジュエリー制作の現場で「ロストワックス法でリングを鋳造する」という形で使われるほか、工業部品や美術鋳造の文脈でも頻繁に登場する技法です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語