ルイ・フィリップ (フランス王)とは?
るいふぃりっぷ
ルイ・フィリップは、1830年から1848年にかけてフランス国王を務めた人物で、「市民王」と呼ばれ、立憲君主制のもとで中産階級を基盤とした統治を行いました。
ルイ・フィリップ1世(1773〜1850年)は、オルレアン公爵家出身のフランス国王です。1830年の七月革命によってシャルル10世が退位した後、議会の支持を受けて即位しました。
彼の治世(1830〜1848年)は「七月王政」と呼ばれ、フランス近代史における重要な時期です。絶対王政でも共和政でもなく、憲法に基づいた立憲君主制を採用し、高額納税者(ブルジョワジー)に選挙権を与える「財産選挙」制度のもとで統治しました。「市民王」という呼び名も、絹のシルクハットと傘を持って市民の中を歩く庶民的な姿に由来しています。
しかし実態は産業資本家・大商人階級の利益を優先するものであり、労働者や貧困層は政治から排除され続けました。また対外政策では保守的な姿勢をとり、民族主義的な期待に応えられませんでした。1848年の二月革命によって民衆蜂起が起こり、ルイ・フィリップはイギリスへ亡命し、フランスでは第二共和政が成立しました。その後フランスへ戻ることなく、イギリスで生涯を終えました。
使い方・例文
フランス史の授業では、七月革命から二月革命にいたる「七月王政」期を説明する際に必ず登場する人物です。
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