リーシュマニアとは?
りーしゅまにあ
リーシュマニアとは、サシチョウバエ(サンドフライ)に刺されることで感染する寄生原虫の属名で、皮膚・粘膜・内臓に多彩な疾患を引き起こします。
リーシュマニア(Leishmania)は、キネトプラスト目トリパノソーマ科に属する単細胞真核寄生虫(原虫)の属名です。サシチョウバエ(Phlebotomus属・Lutzomyia属)を媒介動物(ベクター)として人や哺乳動物に感染し、リーシュマニア症(leishmaniasis)を引き起こします。
リーシュマニアは二形性をもち、サシチョウバエの体内では前鞭毛型(プロマスティゴート)として鞭毛をもち活発に運動しますが、哺乳動物の体内(マクロファージなどの食細胞内)では鞭毛のない無鞭毛型(アマスティゴート)として増殖します。
リーシュマニア症は主に3つの病型に分類されます。
- 内臓型(カラアザール):肝臓・脾臓・骨髄に感染し、発熱・体重減少・貧血を起こす最も重篤な型。
- 皮膚型:皮膚に潰瘍や結節を形成するが比較的自然治癒しやすい。
- 粘膜皮膚型:皮膚から粘膜(鼻・口腔)に波及し、破壊的な病変を残す。
世界保健機関(WHO)は熱帯・亜熱帯地域に多いリーシュマニア症を顧みられない熱帯病の一つに分類しています。治療にはアムホテリシンB・ミルテホシンなどが使用されます。日本では輸入感染症として報告されます。
使い方・例文
中東や中南米への渡航者がサシチョウバエに刺され、帰国後に皮膚潰瘍や長期発熱が続く場合、リーシュマニア症が鑑別診断に挙がります。
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