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リツキシマブとは?

りつきしまぶ

リツキシマブとは、Bリンパ球表面に存在するCD20抗原を標的とするモノクローナル抗体薬で、悪性リンパ腫や自己免疫疾患の治療に用いられる分子標的薬です。

リツキシマブ(商品名:リツキサン)は、1997年にアメリカ承認された、がん治療用として初めて実用化されたモノクローナル抗体医薬品の一つです。ヒト・マウスのキメラ型IgG1抗体として設計されており、Bリンパ球(B細胞)の細胞表面に高発現するCD20というタンパク質(抗原)に特異的に結合します。

作用機序として、リツキシマブがCD20に結合すると、複数の経路でB細胞が破壊されます。

  • 抗体依存性細胞傷害(ADCC):NK細胞などが抗体を目印に腫瘍細胞を攻撃する
  • 補体依存性細胞傷害(CDC):補体系が活性化されB細胞が溶解される
  • アポトーシス誘導:CD20への結合がB細胞の自発的な細胞死を促す

主な適応症は以下のとおりです。

  • CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫(濾胞性リンパ腫・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫など)
  • 慢性リンパ性白血病(CD20陽性)
  • 関節リウマチ(他の治療で効果不十分な場合)
  • 多発血管炎性肉芽腫症などの自己免疫疾患

特性と注意点として、通常は化学療法と組み合わせて使われ(R-CHOP療法など)、単独よりも治療成績が大幅に向上することが示されています。主な副作用はインフュージョンリアクション(点滴中・直後の発熱・悪寒・血圧低下)と免疫抑制による感染症リスクの上昇です。B型肝炎ウイルスの再活性化が重篤な問題となり得るため、投与前の検査と予防投薬が必要です。

使い方・例文

悪性リンパ腫の標準治療として「R-CHOP」と呼ばれる多剤併用化学療法にリツキシマブが加えられており、このRがリツキシマブを指します。関節リウマチの治療薬としても使用されます。

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