リゾーム的テクストとは?
りぞーむてきてくすと
リゾーム的テクストとは、中心や階層のないネットワーク状の構造を持ち、どこからでも読み始め、複数の方向へ展開できるテクストの概念です。
リゾーム的テクスト(Rhizomatic Text)とは、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリが提唱した「リゾーム」の概念を文学・テクスト論に応用したものです。リゾームとは根茎(ショウガやスゲなど地下に横方向に広がる茎)を意味し、ツリー(樹木)型の階層的・一元的な構造に対置される、中心のない多方向的なネットワーク構造のモデルです。
従来の「ツリー型テクスト」は、序論・本論・結論のように一方向に読み進む線形構造を持ち、著者の意図するひとつの解釈へ読者を導く設計になっています。これに対し、リゾーム的テクストには以下のような特徴があります。
- 固定した始点・終点がなく、どこからでも入り込める
- 複数の意味や解釈が並列して共存する
- 要素同士が多方向に連結し、階層関係がない
- 読者の経路によって異なる意味が生成される
この概念はハイパーテキスト(Webリンク構造)の登場によって現実のテクスト形態と結びつき、インターネット上の情報構造やウィキペディアのような相互参照型の知識体系を説明する概念としても用いられます。文学理論・メディア論・情報デザインの領域で重要なキーワードです。
使い方・例文
インターネット上の百科事典やハイパーリンクで結ばれたWebページは、リゾーム的テクストの構造を体現した情報空間として論じられることがあります。
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