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ラメント・バスとは?

らめんとばす

ラメント・バスとは、バロック音楽などで悲嘆や哀愁を表現するために用いられる、半音階的に下降する低音声部の定型パターンのことです。

ラメント・バス(Lament Bass)とは、主に17〜18世紀のバロック音楽に見られる作曲技法で、低音声部(バス)が半音階的にゆっくりと下降する定型パターンを指します。「ラメント」はイタリア語で「嘆き・悲嘆」を意味し、その名のとおり悲しみや死、別れなどを表現する場面で頻繁に用いられました。

このパターンはしばしば通奏低音(バッソ・コンティヌオ)として繰り返し現れ、シャコンヌやパッサカリアといった変奏形式と結びつくことが多いです。音楽理論的には、長調または短調の主音から属音(第5音)へ半音ずつ下行するのが基本形で、その繰り返し(オスティナート)が聴衆に感情的な重力を感じさせます。

代表的な使用例としては、ヘンリー・パーセルのオペラ「ディドとエネアス」のアリア「ディドの嘆き」、J.S.バッハの「マタイ受難曲」における嘆きの場面、モンテヴェルディらイタリア初期バロックの作品などが挙げられます。この技法はバロック期に留まらず後の時代にも引き継がれ、現代のポップスや映画音楽にも「悲しみの半音下降」として活用されています。

音楽が感情をいかに構造化するかを示す好例として、音楽理論・音楽史の両面で重要な概念のひとつです。

使い方・例文

バロック音楽の楽曲分析で「このアリアのバス声部にラメント・バスが使われている」のように登場します。音楽の授業やコンサートのプログラム解説でも目にする用語です。

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