本文へスキップ

ラクターゼとは?

らくたーぜ

ラクターゼとは、乳糖(ラクトース)をグルコースとガラクトースに分解する消化酵素のことです。

ラクターゼ(lactase)は、小腸の粘膜上皮細胞の刷子縁(微絨毛表面)に存在する酵素で、乳に含まれる二糖類ラクトース(乳糖)のβ-1,4グリコシド結合加水分解し、グルコースとガラクトースに分解します。これにより乳糖が小腸から吸収できる単糖として利用可能になります。

ほとんどの哺乳類では、離乳後にラクターゼの活性が急激に低下します。ヒトにおいても、乳児期には高い活性を持ちますが、成人になるとラクターゼ活性を維持するか低下するかは遺伝的に決まります。ラクターゼ活性が低下した状態を「乳糖不耐症(乳糖不耐性)」と呼び、牛乳などの乳製品を摂取すると、分解されない乳糖が大腸で腸内細菌によって発酵されガスや有機酸が産生され、腹痛・下痢・腹部膨満感などの症状が現れます。

乳糖不耐症の有病率は人種・民族によって大きく異なり、北西ヨーロッパ系では成人の約20〜30%に留まるのに対し、東アジア・アフリカ系の成人では70〜90%以上に上るとされています。これは酪農を長く行ってきた集団では、乳糖耐性を持つ遺伝子変異が自然選択で広まったためと考えられています。乳糖不耐症の管理には低ラクトース食品・ラクターゼ酵素補充剤の活用が有効です。

使い方・例文

「牛乳を飲むとお腹が痛くなる」という乳糖不耐症の原因を説明する文脈でよく登場します。また、食品工学ではラクターゼを使って乳糖フリー牛乳を製造する技術の説明でも使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語