ラガッシュとは?
らがっしゅ
ラガッシュとは、古代メソポタミア(現在のイラク南部)に存在したシュメールの主要都市国家のひとつで、楔形文字の碑文などが多数発見された遺跡です。
ラガッシュ(Lagash)は、古代メソポタミア南部のシュメール地方に栄えた都市国家です。現在のイラク南部ディーカル県に位置し、遺跡はテロ(Tell)と呼ばれる丘の形で残っています。紀元前2600〜2000年頃に特に繁栄し、シュメール文明を代表する重要な政治・文化の中心地でした。
ラガッシュは隣接するウンマとの境界紛争で知られており、この争いは楔形文字で記録された歴史上最も古い戦争記録のひとつとされています。また、統治者グデア(在位紀元前22世紀頃)の時代には芸術・建築が大きく発展し、彼の像は多数発見されて現在世界各地の博物館に収蔵されています。
ラガッシュに関する主な特徴・発見は以下の通りです。
- グデア像(閃緑岩製の精巧な彫像が多数出土)
- 楔形文字で記されたウンマとの境界紛争の記録
- 神殿や宮殿跡を含む大規模な遺跡群
- 農業・手工業・交易を基盤にした都市経済の証拠
19世紀後半から本格的な発掘が行われ、フランス調査隊などが多くの遺物を発見しました。シュメール文明や初期メソポタミア史を研究する上で欠かせない遺跡であり、楔形文字の解読にも重要な資料を提供しています。
使い方・例文
古代メソポタミア史の講義や文献では「ラガッシュとウンマの境界争いは、文字で記録された最古の国際紛争のひとつ」として言及されることがあります。
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