ライノタイプとは?
らいのたいぷ
ライノタイプとは、19世紀末に発明された活字自動鋳植機で、キーボード操作で一行分の活字を一体として鋳造する印刷革命をもたらした機械です。
ライノタイプ(Linotype)とは、1884年にオットマー・マーゲンターラーが発明し、翌年特許を取得した活字自動鋳植機(ラインキャスター)のことです。「ライン・オブ・タイプ(一行の活字)」を語源とする名称が示す通り、オペレーターがキーボードを操作すると一行分の活字がまとめて鋳造される仕組みを持ちます。
それ以前の活版印刷では、職人が一文字ずつ手で活字を拾い並べる「手植え」が主流でした。ライノタイプはこの工程を機械化・自動化し、印刷速度と生産効率を飛躍的に向上させました。1886年に『ニューヨーク・トリビューン』紙が初めて実用導入したことで、新聞印刷の現場に急速に普及しました。
ライノタイプの主な特徴と仕組みは以下の通りです。
- キーボード入力によりマトリス(字母)が自動的に並べられる
- 溶融した鉛合金(アンチモン・スズ・鉛の合金)を流し込み一行分の活字ブロックを鋳造する
- 使用済みの活字は溶かして再利用できる
- 手植えに比べて約6倍の速度で植字が可能
20世紀半ばまで新聞・書籍印刷の主力として活躍しましたが、1960〜70年代にかけてフォトタイプセッティング(写真植字)やデジタル組版に取って代わられ、現在ではほとんど使用されていません。それでも印刷史・メディア史において産業革命期以降の情報流通を支えた重要な発明として位置づけられています。
使い方・例文
印刷史やメディア史の解説で「ライノタイプの普及により、日刊新聞の大量印刷が現実のものとなった」のように使われます。
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