メタセコイアとは?
めたせこいあ
メタセコイアとは、かつて化石植物と思われていたヒノキ科の落葉針葉樹で、20世紀に中国で現生種が発見された「生きた化石」です。
メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)は、ヒノキ科(旧スギ科)に属する落葉性の針葉樹です。1941年に日本の植物学者・三木茂が化石から属を記載しましたが、当時は絶滅種と考えられていました。ところが1944年〜1946年にかけて、中国の湖北省・四川省の山間部で実際に生育する個体群が発見され、科学界に大きな衝撃を与えました。「生きた化石」の代表例として広く知られています。
メタセコイアの形態的な特徴は以下のとおりです。
- 樹高は自生地では30〜40メートルに達することがある大木
- 葉は羽状で対生し、秋に赤褐色に紅葉して落葉する(針葉樹では珍しい落葉性)
- 幹の基部が張り出す「板根」状の構造をもつことがある
- 成長が早く、街路樹・公園樹として世界中に植栽されている
発見後、種子や苗木が世界各国に送られ、日本でも1949年に GHQ を通じて苗木が配布されました。現在は学校・公園・河川敷などに広く植えられており、秋の紅葉(赤〜オレンジ色)が美しい景観を作り出します。
自生地の個体数は限られており、IUCN レッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。栽培個体は世界中に広がっている一方で、野生の遺伝的多様性の保全が課題となっています。古生代〜中生代の地層から化石が見つかることから、メタセコイアは地球の植生史を知る上でも重要な植物です。
使い方・例文
メタセコイアは公園や学校の校庭に植えられている大木として身近な存在であり、秋に葉が赤く色づいて落葉する様子を指して「珍しい落葉する針葉樹」と紹介される場面でよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: