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メキシカン・テトラとは?

めきしかんてとら

メキシコから米国南部の川や洞窟に生息する小型淡水魚で、洞窟に適応した個体群は目と体色を失っていることで広く知られています。

メキシカン・テトラ(Mexican tetra、学名:Astyanax mexicanus)は、カラシン目カラシン科に属する小型の淡水魚で、体長は成体で約8センチメートル前後です。メキシコ北部からアメリカ合衆国テキサス州・ニューメキシコ州にかけての河川に生息しています。

この魚が特に注目される理由は、同一種でありながら表面の川に棲む「地上型」と、石灰岩の洞窟内の地下水系に棲む「洞窟型」という二つの異なる個体群が存在することです。洞窟型は数万年にわたって暗黒環境で生活する中で、眼が退化して皮膚に埋没し、体の色素(メラニン)も失って白っぽい半透明の外見になっています。

洞窟型の退化と適応の詳細は次のとおりです。

  • 眼の退化:遺伝的変異により発生初期に眼の形成が止まる
  • 体色の消失:暗所では隠蔽色が不要になるため色素が失われた
  • 側線感覚器の発達:水流の微細な変化を感知する能力が向上
  • 睡眠時間の短縮:餌を探し続けるため睡眠が少ない

進化生物学や遺伝学の研究材料として非常に重要な生物で、同一種内で収斂進化・退化進化の比較が可能な点から多くの研究が行われています。観賞魚としても流通し、アクアリウム愛好家にも親しまれています。

使い方・例文

水族館や熱帯魚店では、通常の地上型(銀色の体)と洞窟型(目がなく白い体)の両方が「ブラインドケーブ・カラシン」などの名前で販売されることがあり、その外見の違いが来店者の注目を集めます。

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