ホライモリとは?
ほらいもり
ホライモリとは、ヨーロッパのカルスト地帯の洞窟に生息する有尾目の両生類で、視覚が退化し半透明の白い皮膚を持つ洞窟生物です。
ホライモリ(Proteus anguinus)は、ヨーロッパ南東部のカルスト地帯、とくにスロベニアやクロアチアの地下水系に生息する有尾目プロテウス科の両生類です。英語では「オルム(olm)」とも呼ばれます。体長は20〜30センチメートルほどで、ウナギに似た細長い体形をしています。
ホライモリは洞窟環境への高度な適応を示す生物として世界的に有名です。
- 眼は皮膚に覆われて機能しない(幼生期にはわずかに目が見えるが成長とともに退化)
- 体色はメラニンを持たず白色ないし淡いピンク色で、血液の赤みが透けて見える
- えらが幼生期のまま成体でも残存する「幼形成熟(ネオテニー)」の典型例
- 嗅覚・電気感覚・音波感覚が非常に発達している
ホライモリは代謝が極めて低く、食物なしで最長10年間生存できるとされます。また寿命が非常に長く、最長で100年以上生きると推定されています。中世ヨーロッパではこの白い細長い生き物が洞窟から流れ出た際に「洞窟に棲むドラゴンの子ども」と信じられていたという伝承もあります。現在はスロベニアの自然のシンボルとして親しまれており、通貨にも描かれていたことがあります。
使い方・例文
洞窟生物や進化の授業で「ホライモリは100年以上生きる洞窟両生類として、ネオテニーと退化進化の両方を示す希少な例として紹介される」ことがあります。
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