ムガル帝国とは?
むがるていこく
ムガル帝国とは、16世紀から19世紀にかけてインド亜大陸の大部分を支配した、ティムール朝の末裔バーブルが建国したイスラーム系帝国です。
ムガル帝国は1526年、バーブルがデリー・スルタン朝のロディー朝をパーニーパットの戦いで破って建国しました。「ムガル」はモンゴルのペルシア語・インド語読みで、チンギス・ハンとティムールの血を引く王家であることを示しています。
帝国は第3代アクバル帝(在位1556〜1605年)の治世に大きく発展しました。アクバルはヒンドゥー教徒との融和政策を進め、宗教税(ジズヤ)を廃止し、異なる宗教・民族を帝国行政に積極登用することで広大な領土を安定的に統治しました。また、中央集権的な行政制度「マンサブダール制度」を整備し、官僚・軍事制度を確立しました。
文化面では、ペルシア語文学、細密画(ミニアチュール)、建築が高度に発展しました。第5代シャー・ジャハーン帝が建設した「タージ・マハル廟」はムガル建築の最高傑作として世界遺産に登録されています。しかし第6代アウラングゼーブ帝(在位1658〜1707年)の厳格なイスラーム統治政策が各地の反乱を招き、帝国は衰退に向かいました。1857年のインド大反乱(セポイの反乱)後、イギリスによって正式に廃止されました。
使い方・例文
「インドのイスラーム建築」を語る際には必ずムガル帝国が登場し、タージ・マハルやレッド・フォートなどの壮大な建築遺産がその象徴として挙げられます。
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