バーブルとは?
ばーぶる
バーブルとは、16世紀の中央アジア出身のティムール朝系君主で、北インドに侵攻してムガル帝国を建国した人物であり、詩や回顧録も残した文武両道の英雄です。
バーブル(1483〜1530年)は、中央アジアのフェルガナ出身の君主で、ティムール朝とモンゴル系(チャガタイ・ハン国)の血を引いています。その名「バーブル」はペルシア語でトラを意味します。若くしてフェルガナの王位を継ぎましたが、ウズベク族の台頭により中央アジアでの地盤を失い、サマルカンドの奪回にも失敗しました。
その後アフガニスタンのカーブルを拠点とし、1526年の第一次パーニーパットの戦いでデリー・スルタン朝のイブラーヒーム・ローディーを破り、北インドに進出しました。翌1527年のカーンワの戦いではラージプート同盟を制し、インドにおける覇権を確立しました。こうしてバーブルはムガル帝国(ムガルはモンゴルのペルシア語形)の初代皇帝となりました。
バーブルは軍事的才能だけでなく、文学・詩・自然観察への深い関心を持つ教養人でもありました。チャガタイ語(テュルク語)で書かれた自伝『バーブル・ナーマ(バーブリーヤ)』は、中世イスラム世界における一級の回顧録文学として高く評価されており、当時の中央アジアとインドの政治・社会・自然を生き生きと描いています。ムガル帝国はその後200年以上にわたってインド亜大陸を支配しました。
使い方・例文
「バーブルが1526年のパーニーパットの戦いで勝利したことで、インド亜大陸を長期支配するムガル帝国の歴史が幕を開けた」という文脈で登場します。
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