ミリングとは?
みりんぐ
ミリングとは、ウール生地などをお湯と圧力で縮絨(しゅくじゅう)させ、繊維を絡め合わせて密な布に仕上げる加工工程のことです。
ミリング(milling)とは、主にウール(羊毛)生地に対して施される縮絨(フェルト化)工程のことで、生地を湿熱と摩擦・圧力にさらすことで繊維同士を絡め合わせ、密度を高めて厚みのある布に仕上げる加工技術です。
ウール繊維には表面に「スケール(鱗状の突起)」があり、湿気と熱・摩擦が加わるとこのスケールが互いに絡み合って抜けにくくなる性質があります(これをフェルティングまたは縮絨と呼びます)。ミリングはこの性質を工業的に活用したもので、専用の機械(ミリングマシン)で生地を揉みほぐしながら縮絨させます。
ミリング加工を施した生地の特徴は以下の通りです。
- 繊維が密に絡まり、織り目が見えなくなる
- 保温性・防風性が高まる
- 生地が縮んで厚くなる
- 表面が滑らかで柔らかなフェルト調になる
メルトン生地やフェルト生地はミリング加工の代表例であり、コートや制服、帽子(ウールハット)などに広く用いられています。芸術・文化の文脈では、伝統的な職人技法として羊毛フェルト製品の制作においても重要な工程です。
使い方・例文
ウールコートに使われるメルトン生地はミリング加工によって製造されており、その密な質感と保温性の高さが特徴です。生地を触ると織り目がほとんど見えないほど繊維が絡み合っています。
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