ミノガ科とは?
みのがか
ミノガ科とは、幼虫が木の枝や葉などを使って「蓑(みの)」状の巣を作ることで知られる蛾の一群のことです。
ミノガ科(Psychidae)は、チョウ目(鱗翅目)に属する蛾の一科で、世界各地に広く分布しています。日本では「ミノムシ」として親しまれており、幼虫が糸と植物片などを使って作る袋状の巣(蓑・みの)が特徴的です。
ミノガ科の最大の特徴は、幼虫の行動と生態にあります。幼虫は孵化後すぐに自ら糸を分泌し、周囲の枯れ葉・小枝・樹皮などの素材を結びつけて蓑を作ります。この蓑の中に体を収め、頭部だけを出して移動・採食します。蓑は成長とともに拡張され、外敵から身を守る防御の役割も果たします。
成虫の形態は雌雄で大きく異なります。
- 雄:翅を持ち、夜間に飛翔して雌を探す
- 雌:翅が退化しており、蓑の中から外に出ることなく交尾・産卵する種が多い
- 雌は脚も退化しているものもある
日本に生息する代表的な種にはオオミノガ・チャミノガ・キノカワミノガなどがあります。オオミノガは外来の寄生バエの影響で個体数が激減し、希少種となっています。ミノガ科の幼虫は樹木の葉を食害することがあり、果樹や庭木の害虫としても知られています。日本では秋の風物詩として、蓑から顔を出す幼虫の様子が俳句の季語にも使われてきました。
使い方・例文
秋に庭の木をよく見ると、枯れ葉や小枝でできた袋がぶら下がっているのがミノガ科の幼虫(ミノムシ)です。生物の授業では擬態・防御行動の例としてよく登場します。
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