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マーカサイトとは?

まーかさいと

マーカサイトとは、黄鉄鉱と同じ化学組成(FeS₂)を持ちながら異なる結晶構造を持つ鉄の硫化鉱物で、アンティークジュエリーに多用されてきた石です。

マーカサイト(Marcasite)は、化学式FeS₂(二硫化鉄)で表される硫化鉱物で、黄鉄鉱パイライト)と同じ組成でありながら結晶構造が異なる「同質異象(多形)」の関係にあります。黄鉄鉱が等軸晶系であるのに対し、マーカサイトは斜方晶系の結晶構造を持ちます。

外観は淡黄色〜白みがかった黄色の金属光沢を持ち、断面を見ると放射状・板状の結晶形が見られることがあります。しかし化学的に不安定で、大気中の酸素や水分と反応して酸化・分解しやすく、白い粉末(硫酸鉄)を生じて崩壊する「マーカサイト病」と呼ばれる現象を起こすことがあります。このためコレクション品の保存には乾燥環境が必要です。

宝飾品の世界では、ヴィクトリア朝時代(19世紀)にアンティークジュエリーの石として非常に流行しました。小粒の金属光沢石を多数並べたデザインが特徴で、現代でもアンティーク調のジュエリーに多用されています。なお市場で「マーカサイトジュエリー」と表記されているものの多くは、実際には安定性の高い黄鉄鉱(パイライト)が使用されているケースが少なくありません。

産地はドイツ、フランス、チェコ、イギリスなど欧州が中心で、日本でも一部産出します。

使い方・例文

アンティークショップやヴィンテージジュエリーの説明で「ヴィクトリア朝時代のマーカサイトブローチ」のように登場します。また鉱物標本として購入した際に経年で白い粉が吹き出す「マーカサイト病」の説明にも用いられます。

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