マレク・シャーとは?
まれくしゃー
マレク・シャーは、11世紀後半にセルジューク朝を最大版図へと導いたトルコ系イスラム王朝の第3代スルタンです。
マレク・シャー(Malik Shah、1055〜1092年)は、セルジューク朝の第3代スルタン(在位1072〜1092年)です。父アルプ・アルスラーンから帝位を継ぎ、名宰相ニザーム・アル=ムルクの補佐を受けながら王朝を最盛期へと押し上げました。「マレク」はアラビア語で「王」を意味し、「マレク・シャー」は「諸王の王」に相当する称号です。
マレク・シャーの治世はセルジューク帝国の黄金時代とされています。中央アジアからアナトリア(現トルコ)、シリア・パレスチナにまで広がる広大な版図を維持し、イスラム世界の中心的な政治・文化圏を形成しました。
治世の主要な業績には以下が挙げられます。
- 宰相ニザーム・アル=ムルクによる行政・軍事制度の整備
- ニザーミーヤ学院(マドラサ)の各地設立による学術振興
- ウマル・ハイヤームらを招いたジャラーリー暦(太陽暦)の制定
- 中央集権的な徴税・官僚制度の確立
1092年に37歳で急逝すると、後継者争いによって帝国は急速に分裂し始めます。マレク・シャーの時代はセルジューク朝の政治的統一の頂点であるとともに、イスラム古典文化が花開いた時期として歴史的に重要です。
使い方・例文
「マレク・シャーの治世にセルジューク朝は最大版図を誇り、イスラム世界の政治・文化の中心地となった」というように、イスラム史や中世中東史の解説で登場します。
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