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マルチプレーン・カメラとは?

まるちぷれーんかめら

マルチプレーンカメラとは、複数の絵をガラス板に分けて異なる距離に配置し撮影することで奥行き感を生み出す、アニメーション撮影の技術装置です。

マルチプレーンカメ(Multiplane Camera)は、アニメーション映画の撮影に用いられた特殊なカメラシステムです。複数枚のガラス板を異なる距離(高さ)に平行配置し、それぞれに背景・中景・前景などの絵を描いたセルや紙を置いてカメラで上から撮影することで、遠近感や奥行きのある立体的な映像を作り出します。

従来の2Dアニメーション撮影は、平面的にセルを重ねるだけでしたが、マルチプレーン・カメラを使うと各層が異なる速度でスクロールするパラックス(視差)効果が生まれ、カメラが実際に空間を移動しているような臨場感を表現できます。近い層ほど速く動き、遠い層は遅く動くのが視差の基本原理です。

この技術は1930年代にウォルト・ディズニー・スタジオが実用化し、短編アニメ『老いた水車』(1937年)で初めて本格使用されました。その後、長編映画『白雪姫』や『ファンタジア』でも効果的に活用され、後の2Dアニメーションの映像表現水準を大きく引き上げました。

現在はコンピュータグラフィクスで同様の効果を容易に再現できますが、マルチプレーン・カメラは手描きアニメーションの時代に3D的な空間感覚を追求した重要な映像技術として、アニメーション史に名を残しています。

使い方・例文

ディズニーの古典アニメ映画でカメラがゆっくり森の奥に進んでいくような場面は、マルチプレーン・カメラによって各層の絵を視差を付けて動かすことで実現されていました。

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