マルシリオ・フィチーノとは?
まるしりおふぃちーの
マルシリオ・フィチーノは15世紀イタリアのルネサンス哲学者で、プラトン全集をラテン語に翻訳してヨーロッパにプラトン主義を復興させた人物です。
マルシリオ・フィチーノ(Marsilio Ficino、1433〜1499)は、イタリア・フィレンツェ近郊フィリーネ出身の哲学者・翻訳家・神学者です。メディチ家の庇護を受け、コジモ・デ・メディチが設立したフィレンツェ・プラトン学院(Academia Platonica)の中心人物として活躍しました。
フィチーノの最大の業績はプラトンの全著作のラテン語訳です。それまでヨーロッパではプラトンの著作の大部分がラテン語で読めない状態でしたが、フィチーノはプラトン全集を精力的に翻訳し、1484年に刊行しました。この仕事はルネサンス期のプラトン主義復興に決定的な役割を果たしました。
また、新プラトン主義者プロティノスの著作もラテン語に翻訳しており、古代ギリシア哲学をキリスト教神学と調和させる「キリスト教的プラトン主義」を体系的に構築しました。フィチーノは霊魂の不死や愛(エロース)を哲学的に論じ、「プラトン的愛(プラトニック・ラブ)」という概念を広めた人物としても知られます。
彼の思想はピコ・デラ・ミランドラら同時代の人文主義者に多大な影響を与え、さらにエラスムスやシェイクスピアの時代のヨーロッパ思想にも波及しました。ルネサンス思想の中核を担った哲学者として高く評価されています。
使い方・例文
ルネサンス思想史や西洋哲学史の授業で「プラトン主義の復興者」として紹介されます。「プラトニック・ラブ」という言葉の由来を調べる際にも名前が登場します。
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