マスケラとは?
ますけら
マスケラとは、イタリアの仮面劇「コンメディア・デッラルテ」に登場する典型的な仮面キャラクターの総称です。
マスケラ(maschera、複数形:maschere)とは、イタリア語で「仮面」を意味する言葉であり、特に16〜18世紀にイタリアで栄えた即興喜劇「コンメディア・デッラルテ(Commedia dell'Arte)」に登場する定型的な仮面キャラクターのことを指します。
コンメディア・デッラルテは、台本を持たず俳優が即興で演じる大衆喜劇で、各キャラクターは固定された仮面・衣装・性格・口調を持ちます。観客はキャラクターを一目で識別でき、定番のやり取りや笑いを期待して楽しむスタイルでした。
代表的なマスケラには以下のようなキャラクターがいます。
- アルレッキーノ(Arlecchino):パッチワーク衣装の道化師。英語の「ハーレクイン」の原型。
- パンタローネ(Pantalone):守銭奴の老商人。ズボン(パンタロン)の語源とも言われる。
- イル・ドットーレ(Il Dottore):学識をひけらかすが実は無能な医者・博士。
- プルチネッラ(Pulcinella):ナポリ出身の猫背のキャラクター。英国の「パンチ」の原型。
マスケラの概念はヨーロッパ各国の演劇・人形劇・サーカスに影響を与え、現代のコメディや舞台芸術にもその痕跡が見られます。ベネチアのカーニバルで着用される装飾的な仮面も「マスケラ」と呼ばれます。
使い方・例文
演劇史の講義で、コンメディア・デッラルテのマスケラがヨーロッパ各地の喜劇キャラクターに与えた影響を学んだ。
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