本文へスキップ

マカームとは?

まかーむ

マカームとは、中東・中央アジアの伝統音楽における旋法体系で、音階・装飾・感情表現を総合的に規定する音楽の枠組みです。

マカーム(maqam、複数形: maqamat)は、アラブ・トルコペルシャなどの中東・中央アジア圏の伝統音楽に根ざした旋法(モード)の体系を指します。単なる音階の並びにとどまらず、特定の旋律型・装飾音型・情感・演奏慣習まで含めた総合的な音楽的枠組みであることが特徴です。

西洋音楽の長調・短調に相当する概念ですが、マカームははるかに多様です。半音の半分にあたる微分音(クォーター・トーン)を含む音程構造を持つものが多く、西洋の12平均律では表現できない音色を生み出します。個々のマカームには固有の名称があり(例: ラースト、ヒジャーズ、ニハーヴァンドなど)、それぞれに特定の感情的性格(喜び・哀愁・神聖さ等)が結びついています。

演奏者はマカームの骨格となる音階や特徴的な音程を熟知した上で、即興演奏を行います。こうした即興的な展開(タクシーム)がマカーム音楽の核心のひとつです。マカームは宗教的な歌唱・宮廷音楽・民間音楽など幅広い場で用いられ、トルコ古典音楽やアラブ音楽の基盤をなしています。

使い方・例文

トルコの伝統楽器ウードやネイの演奏者は、特定のマカームを定めてから即興演奏を始め、その旋法固有の音程と感情表現を随所に織り交ぜながら演奏を展開します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語