マウロ・ボロニーニとは?
まうろぼろにーに
マウロ・ボロニーニは、イタリアの映画監督で、文学作品を原作とした精緻な映像美と社会批評の融合を得意とした戦後イタリア映画の重要な担い手です。
マウロ・ボロニーニ(Mauro Bolognini)は、1922年にイタリアのトスカーナ地方ピストイアで生まれ、2001年にローマで没した映画監督です。建築と映画を学んだ後、フランスでルネ・クレール監督の下で研修を積み、帰国後に映画監督としてのキャリアをスタートさせました。
ボロニーニは、イタリアのネオレアリズモとアート映画の間に位置する独自のスタイルを確立しました。特に19世紀から20世紀初頭のブルジョワ社会やその偽善・抑圧を題材にした作品を多く手がけ、文学的な原作を視覚的に豊かな映像へと変換する能力に優れていました。
彼の作品は、衣装・美術・撮影の水準が高く評価されており、イタリア映画における「美的映画」の代表的な作家として位置づけられています。代表作は以下のとおりです。
- 『マリアンナ・ウクリア』(1997年):シチリア貴族の女性の生涯を描いた作品
- 『ベル・アントニオ』(1960年):モラヴィアの小説を原作にした問題作
- 『青春群像』(1959年):パゾリーニが脚本に参加した初期の傑作
- 『ラ・ヴィア・ラッタ』など複数の文芸映画
ボロニーニは、ピエル・パオロ・パゾリーニとも共同作業を行い、イタリア映画の知的・芸術的な系譜を形成する上で重要な役割を果たした監督です。
使い方・例文
イタリアの文芸映画や戦後ヨーロッパ映画を語るとき、またはパゾリーニ関連の文脈でその名が登場することがあります。
この用語をシェア
最終更新: