ポール・セリュジエとは?
ぽーるせりゅじえ
ポール・セリュジエとは、19世紀フランスのナビ派の創立に関わった画家で、ゴーギャンの教えをもとに「タリスマン」を制作し、後進の画家たちに影響を与えました。
ポール・セリュジエ(Paul Sérusier、1864〜1927年)は、フランスのパリ生まれの画家で、象徴主義・後期印象主義から発展したナビ派(Nabis)の理論的な中心人物のひとりです。純粋な色彩と装飾的な線を通じて精神的・象徴的な表現を追求しました。
セリュジエの名を美術史に刻んだのは、1888年にブルターニュのポン=タヴァンでゴーギャンから直接指導を受けて制作した小品「タリスマン(お守り)」です。ゴーギャンは「あの木はどう見える?黄色く見えるなら黄色で塗れ、影は青ならば青で」と指示し、主観的な色彩の使用と自然の単純化・装飾化を教えました。この小さな板絵はナビ派の理念を凝縮した「お守り」として仲間の画家たちに回覧され、グループ形成の触媒となりました。
ナビ派のメンバーにはモーリス・ドニ・ピエール・ボナール・エドゥアール・ヴュイヤールらがおり、セリュジエはグループの理論家として象徴主義美学の整理にも貢献しました。後年はブルターニュの修道院コミュニティの影響を受け、神秘主義的・宗教的な作品へ向かっていきます。
著作「ABC de la Peinture(絵画のABC)」では色彩理論と造形の原理をまとめており、美術教育の分野にも足跡を残しています。
使い方・例文
「美術史の授業でナビ派が取り上げられる際には、セリュジエの『タリスマン』がゴーギャンの色彩観を伝えた記念碑的作品として必ず紹介されます。」
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