本文へスキップ

ポラリトンとは?

ぽらりとん

ポラリトンとは、光子と物質励起子が強く結合して生まれる量子力学的な混成準粒子です。

ポラリトン(polariton)は、光子(フォトン)と物質中の励起子(エキシトン)や光学フォノンなどが量子力学的に強結合することで生まれる混成準粒子です。光と物質の両方性質を同時に持つ点が最大特徴です。

半導体マイクロキャビティなど閉じ込め構造の中で光子と励起子が強く相互作用すると、両者は単独の状態に戻れなくなり、新しい固有状態「上部ポラリトン枝」と「下部ポラリトン枝」が形成されます。このエネルギー分裂をラビ分裂と呼びます。

ポラリトンの重要な特徴は以下のとおりです。

  • 有効質量が電子の約10万分の1と非常に軽い
  • ボース・アインシュタイン統計に従うボソンである
  • 比較的高い温度(室温付近)でボース・アインシュタイン凝縮が観測された例がある
  • 閾値なしに自発的にコヒーレント光を放射する「ポラリトンレーザー」の実現が期待される

応用面では、消費電力の低い次世代レーザーや量子情報処理デバイス、超高速光スイッチへの利用が研究されており、物性物理学と量子光学の接点として注目を集める先端分野です。

使い方・例文

ポラリトンは、GaAs系の半導体マイクロキャビティを用いた実験で、光子と励起子の強結合状態として観測されます。ポラリトンレーザーの開発研究では、通常の半導体レーザーより低いしきい値で発振できるかどうかが重要な評価指標となります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語