ポストモダンとは?
ぽすともだん
近代の合理主義・普遍主義・大きな物語を批判的に問い直す、20世紀後半に登場した思想・文化の潮流です。
ポストモダン(postmodern)とは、「近代(モダン)の後」を意味し、啓蒙主義以来の合理性・進歩・普遍的真理への信念を懐疑・批判する思想的・文化的な動向を指します。哲学・建築・文学・芸術・社会学など多岐にわたる分野で展開されました。
ジャン=フランソワ・リオタールは著書『ポスト・モダンの条件』(1979年)で、ポストモダンを「大きな物語への不信」として定義しました。「大きな物語」とは、歴史は進歩する・科学が真理を解明する・人類は解放に向かうといった近代が共有してきたナラティブのことです。ポストモダン思想は、こうした普遍的な語りが実は特定の権力関係を支えるものだったと批判します。
ポストモダンの主要な特徴としては次のものが挙げられます。
- 普遍的真理・客観性への懐疑
- 差異・多様性・ローカルな文脈の重視
- テクストの多義性・読者による意味の構成
- 高文化と大衆文化の境界の解体
建築では装飾や歴史的引用の復活、文学では自己言及や引用・パロディの多用がポストモダンの表現として知られます。批判的立場からは「相対主義に陥る」「建設的な議論を妨げる」といった指摘もあります。現代思想において避けて通れない重要な概念です。
使い方・例文
「どの文化も優劣なく対等だ」「歴史に唯一の正解はない」という主張は、ポストモダン的な思考の影響を受けた典型的な見方です。
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