ベドウィンとは?
べどうぃん
ベドウィンとは、アラビア半島や北アフリカの砂漠地帯を伝統的に移動しながら暮らすアラブ系遊牧民の総称です。
ベドウィン(Bedouin)は、アラビア語の「砂漠の民」を意味する「バダウィー(بَدَوِيّ)」に由来し、アラビア半島・シリア・ヨルダン・エジプト・北アフリカなどの砂漠・乾燥地帯に暮らす遊牧アラブ人の総称です。
伝統的なベドウィンの生活は、ラクダ・ヤギ・羊などの家畜を中心とした牧畜に基づき、水と牧草を求めて季節ごとに移動する半遊牧・遊牧形態をとっていました。氏族(部族)制度が社会組織の基盤であり、部族ごとに特定の領域(ディラ)と移動ルートを持ちます。
ベドウィンの文化的特徴として、以下が挙げられます。
- 歓待の精神:見知らぬ旅人をもてなす習慣(ディヤーファ)が重んじられる
- 口承文学:詩・物語などを口頭で伝える豊かな伝統
- テント生活:ヤギ毛や羊毛で作られた黒テント(ビート・シャアル)を住居とする
- 部族法:慣習法(ウルフ)による紛争解決や社会秩序の維持
20世紀以降、各国の国民国家形成や石油経済の発展により、多くのベドウィンが定住化・都市化しています。現在も遊牧・半遊牧の生活を続けるグループは少数派となっていますが、ベドウィンのアイデンティティや文化は現代の中東社会にも影響を与え続けています。
使い方・例文
ヨルダンのワディ・ラム砂漠やサウジアラビアのルブアルハリ砂漠などを訪れると、現代でもベドウィンの生活様式や文化に触れる機会があります。
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