プロリンヒドロキシラーゼとは?
ぷろりんひどろきしらーぜ
プロリンヒドロキシラーゼとは、コラーゲンのアミノ酸であるプロリンをヒドロキシプロリンに変換する酵素で、ビタミンCを補酵素として必要とします。
プロリンヒドロキシラーゼ(prolyl hydroxylase)は、コラーゲンの生合成において中心的な役割を果たす酵素です。コラーゲンペプチド鎖中のプロリン残基を水酸化してヒドロキシプロリン(hydroxyproline)に変換する反応を触媒します。この水酸化反応にはビタミンC(アスコルビン酸)・鉄イオン・酸素・α-ケトグルタル酸が補因子として必要です。
コラーゲンは三本のポリペプチド鎖がらせん状に巻きついた三重らせん構造を持ちますが、その安定性はヒドロキシプロリン残基が形成する水素結合に大きく依存しています。プロリンヒドロキシラーゼが正常に機能しないと、コラーゲンの三重らせんが不安定になり、分泌や機能維持に支障が生じます。
ビタミンC不足との関係が特に重要です。
- ビタミンCはプロリンヒドロキシラーゼの活性中心にある鉄を2価(Fe²⁺)に維持する役割を持つ
- ビタミンC欠乏状態では酵素活性が低下し、コラーゲン合成が障害される
- この結果として生じるのが壊血病(scurvy)であり、歯肉出血・皮下出血・傷の治癒遅延などが現れる
また、プロリンヒドロキシラーゼはHIF(低酸素誘導因子)の分解にも関わっており、細胞の低酸素応答という全く異なる生理プロセスにも重要な役割を持つことが明らかになっています。基礎医学・栄養学・創薬の分野で注目される酵素です。
使い方・例文
ビタミンCの欠乏がプロリンヒドロキシラーゼの活性を低下させてコラーゲン合成が障害される仕組みは、壊血病の病態を説明する際に必ず登場します。
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