ブレークイーブン・インフレ率とは?
ぶれーくいーぶんいんふれりつ
ブレークイーブン・インフレ率とは、物価連動国債と通常の国債の利回り差から算出される、市場が織り込む将来のインフレ期待を示す指標です。
ブレークイーブン・インフレ率(Break-even Inflation Rate、BEI)とは、物価連動国債(インフレ連動債)と同期間の通常の名目国債の利回りの差で算出される数値です。市場参加者が今後その期間でどの程度のインフレを見込んでいるかを示す「期待インフレ率」の代表的な指標とされます。
計算式は以下のように表せます。
ブレークイーブン・インフレ率 = 名目国債利回り - 物価連動国債の実質利回り
例えば10年名目国債の利回りが2.0%で、10年物価連動国債の実質利回りが0.3%であれば、BEIは1.7%となり、市場は今後10年間で年平均1.7%のインフレを想定していると解釈できます。
BEIが注目される理由は、中央銀行の金融政策やインフレ目標の達成度を評価する際の有用な指標となるからです。FRB(米連邦準備制度理事会)や日本銀行も金融政策の判断にBEIを参照します。ただしBEIには流動性プレミアムやインフレリスクプレミアムなどが含まれるため、純粋な期待インフレ率と完全には一致しない点に注意が必要です。日米欧の主要市場では定期的にBEIが算出・公表されており、金融関係者や経済学者が市場のインフレ観を読み取るために活用しています。
使い方・例文
日本銀行が物価目標2%の達成を判断する際、日本国債のブレークイーブン・インフレ率が参照され、「市場の期待インフレが目標に近づいているか」の確認材料として金融市場の報道にも頻繁に登場します。
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