ブクリョウとは?
ぶくりょう
ブクリョウとは、マツなどの根に寄生するサルノコシカケ科の菌類で、漢方薬の重要な生薬として古くから広く用いられてきたものです。
ブクリョウ(茯苓、学名:Wolfiporia extensa)は、マツやスギなどの針葉樹の根に寄生・共生するサルノコシカケ科の菌類(キノコの一種)で、地中に球状または塊状の菌核を形成します。この菌核部分を乾燥させたものが漢方の生薬「茯苓」として使われます。
ブクリョウは漢方医学において「上品」(最良の薬)に分類され、以下のような作用があるとされています。
- 利水滲湿(りすいしんしつ):体内の余分な水分を排出させる働き
- 健脾(けんぴ):胃腸の働きを整え、消化器を強化する作用
- 寧心(ねいしん):精神を安定させ、不安や不眠を和らげる効果
漢方処方では、六君子湯・八味地黄丸・加味逍遙散など多くの方剤に配合されており、非常に汎用性の高い生薬です。中国・日本・朝鮮半島を含む東アジアで古来から利用されており、中国では2000年以上前の医書にも記録されています。
成分としてはβ-グルカン(パキマン)やトリテルペン類が含まれており、現代においても免疫調節作用などの研究が進んでいます。日本では中国産の輸入品が多く流通しています。
使い方・例文
漢方薬局で処方される「加味逍遙散」や「六君子湯」などの成分表にブクリョウ(茯苓)の名前が記載されていることがあります。また、漢方の入門書や生薬辞典でも必ず登場する代表的な生薬です。
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