フロッタージュとは?
ふろったーじゅ
フロッタージュとは、紙を凸凹のある面に置き、鉛筆などで擦ることで表面の模様を写し取る芸術技法です。
フロッタージュ(Frottage)は、紙や布などを凹凸のある物体の上に重ね、鉛筆・クレヨン・コンテなどで表面を擦り付けることで、物体のテクスチャや模様を写し取る芸術的な表現技法です。フランス語の「frotter(擦る)」を語源とします。
この技法は、シュルレアリスムの芸術家マックス・エルンストが1925年頃に独自の芸術表現として体系化したことで広く知られるようになりました。エルンストは偶然生まれるテクスチャの中に意識下のイメージを見出し、作品に取り込みました。ただし擦り取り自体は古くから民俗芸術や拓本技術として世界各地で行われていた手法です。
フロッタージュで使われる素材としては以下のものが代表的です。
- 木の板・樹皮——木目模様が写し取れる
- 葉っぱ——葉脈の細かい模様が浮かび上がる
- コイン・メダル——レリーフの凹凸が再現される
- 布・編み物——規則的なパターンが転写される
教育現場でも導入しやすい手軽さから、子どもの図工や美術の授業でも広く活用されています。また、偶然の形から想像力を刺激するという点で、創造教育においても価値が認められています。現代アートでもテクスチャ表現の一手法として使われ続けています。
使い方・例文
葉っぱを紙の下に置いて鉛筆で擦ると葉脈の模様が浮かび上がる遊びは、フロッタージュの身近な例です。コインの上に紙を置いて擦る「コインラビング」も同じ技法です。
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