フロクマリンとは?
ふろくまりん
フロクマリンとは、植物に含まれる天然の化学物質で、紫外線と反応して皮膚に炎症を引き起こす光毒性を持つことで知られます。
フロクマリン(Furanocoumarin)は、クマリンという芳香族化合物にフラン環が縮合した構造を持つ植物性化学物質の総称です。セリ科・ミカン科・マメ科など多くの植物に含まれており、植物が昆虫や病原体から身を守るために生成する防御物質(ファイトアレキシン)としての役割も持ちます。
最も知られる性質は光毒性(光感作性)です。フロクマリンが皮膚に付着した状態で紫外線(特にUV-A)を浴びると、DNAに直接結合して細胞を傷つけ、赤み・水ぶくれ・色素沈着などの炎症反応を引き起こします。この現象を「植物性光皮膚炎(ファイトフォトダーマタイティス)」と呼びます。
- セロリ・パセリ・ニンジンなどのセリ科野菜
- グレープフルーツ・ライム・ベルガモットなどの柑橘類
- イチジクの葉や樹液
また、グレープフルーツに含まれるフロクマリンは薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害することが知られており、特定の薬(スタチン系降下薬・免疫抑制剤など)との相互作用により血中濃度を予期せず上昇させる危険があります。グレープフルーツと薬の飲み合わせに注意が必要とされる理由はここにあります。
使い方・例文
夏に農作業でセロリやパセリに触れた後、日光を浴びて肌が赤くただれた場合、フロクマリンによる植物性光皮膚炎が原因の一つとして考えられます。
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