フリードリヒ・エンゲルスとは?
ふりーどりひえんげるす
フリードリヒ・エンゲルスは、カール・マルクスの盟友として知られるドイツの哲学者・社会主義思想家で、「共産党宣言」や「資本論」の完成に深く関わった人物です。
フリードリヒ・エンゲルス(1820〜1895年)は、ドイツのラインラント地方に生まれた哲学者・経済学者・社会主義運動家です。生涯にわたりカール・マルクスと緊密に協力し、マルクス主義の理論的基礎を共同で築き上げました。
エンゲルスは若くしてイギリスのマンチェスターにある父の紡績工場の管理を任されましたが、その経験を通じて産業革命下の労働者の過酷な現実を直視しました。1845年に著した「イギリスにおける労働者階級の状態」は、工業化社会の貧困問題を実地調査にもとづいて描いた先駆的な著作です。
主な業績と貢献は以下のとおりです。
- マルクスとの共著「共産党宣言」(1848年)の執筆
- マルクスの経済的支援を長年にわたり行い、「資本論」執筆を可能にした
- マルクス死後、「資本論」第2巻・第3巻の編集・刊行を完成させた
- 「反デューリング論」「自然の弁証法」など独自の著作を執筆
エンゲルスの思想は、弁証法的唯物論と史的唯物論の体系化に貢献しており、これらはその後の社会主義・共産主義運動の理論的柱となりました。彼の果たした役割はマルクスの「影」として過小評価されることもありますが、現代の社会科学・政治哲学・労働運動に与えた影響はきわめて大きいと評価されています。
使い方・例文
「政治思想の授業でマルクス主義を学ぶとき、エンゲルスの名前はマルクスと並んで必ず登場し、共産党宣言の共著者として紹介されます。」
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