フェニルアラニンヒドロキシラーゼとは?
ふぇにるあらにんひどろきしらーぜ
フェニルアラニンヒドロキシラーゼとは、フェニルアラニンをチロシンに変換する酵素で、この酵素の欠損がフェニルケトン尿症を引き起こします。
フェニルアラニンヒドロキシラーゼ(Phenylalanine hydroxylase、PAH)は、必須アミノ酸であるL-フェニルアラニンを水酸化してL-チロシンに変換する反応を触媒する酵素です。肝臓の細胞質に主に存在し、補酵素としてテトラヒドロビオプテリン(BH4)を必要とします。反応の際にフェニルアラニン、分子状酸素、BH4が消費され、チロシンとジヒドロビオプテリン(BH2)が生成されます。
PAHの反応が正常に機能することで、フェニルアラニンが体内に過剰蓄積するのを防ぎ、同時にチロシンを供給しています。チロシンはその後、ドーパミン・アドレナリン・甲状腺ホルモン・メラニンなどの合成に利用されます。
PAHの先天的欠損はフェニルケトン尿症(PKU、Phenylketonuria)を引き起こします。
- 血中フェニルアラニン濃度が異常上昇し、脳への毒性作用から知的障害・神経障害・色素減少(メラニン合成不足)などが生じる。
- 新生児スクリーニング検査でのPKU発見は世界的に実施されており、早期発見・フェニルアラニン制限食による治療で正常な発育が可能となる。
- 近年はBH4製剤(サプロプテリン)による薬物治療や酵素補充療法も登場している。
PAHはアミノ酸代謝における「芳香族アミノ酸水酸化酵素」ファミリーの一員であり、類縁酵素にチロシンヒドロキシラーゼ(ドーパミン合成)やトリプトファンヒドロキシラーゼ(セロトニン合成)があります。
使い方・例文
日本でも出生直後に行われる新生児マス・スクリーニングでPKU(フェニルケトン尿症)の検査が実施されており、フェニルアラニンヒドロキシラーゼ活性の低下が早期に発見されます。早期にフェニルアラニン制限食を開始することで知的障害を予防できます。
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