フウセンタケとは?
ふうせんたけ
フウセンタケとは、日本の雑木林に広く分布する大型のキノコで、傘の内側にクモの巣状の膜(コルティナ)を持つ特徴的なフウセンタケ科のキノコです。
フウセンタケ(風船茸)は、担子菌門フウセンタケ科(Cortinariaceae)に属するキノコの一種で、学名はCortinarius属に分類されます。日本全国の広葉樹林や混交林に秋を中心に発生し、地上から単生または群生します。
最大の特徴は、幼菌期に傘の縁と柄の間を結ぶコルティナ(cobweb-veil、クモの巣状の内被膜)です。この膜が風船のように膨らんで見えることが和名の由来とされています。成長とともにコルティナは消え、柄に繊維状の痕跡を残します。傘の直径は5〜15センチほどで、色は褐色から赤褐色が多く、粘性を帯びることもあります。
フウセンタケ属(Cortinarius)は世界最大のキノコ属のひとつで、数百〜千種以上が知られています。日本産だけでも多数の種があり、外見が似た種が多く同定が難しいグループです。胞子紋は錆褐色で、これがフウセンタケ科共通の特徴です。
食毒については種によって異なり、食用になる種も存在しますが、猛毒を持つ種(特にオレラニンを含む種群)もあるため、専門家による確実な同定なしには採食しないことが重要です。腎臓に慢性毒性を示すオレラニンは加熱しても分解されず、中毒症状が数日〜数週間後に現れる危険性があります。
使い方・例文
秋の雑木林でブナやコナラの根元付近を観察すると、コルティナの痕跡が柄に残ったフウセンタケの仲間を見つけることがあります。
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