ヒルダ群とは?
ひるだぐん
ヒルダ群とは、木星と3対2の軌道共鳴関係にある小惑星の集団で、木星の重力によって安定した軌道を維持しています。
ヒルダ群(Hilda group / Hildas)は、太陽系の小惑星帯の外縁部に位置する小惑星の集団で、木星との間に3対2の平均運動共鳴を持つことが最大の特徴です。代表的な天体である153番小惑星「ヒルダ」にちなんで命名されています。
3対2の軌道共鳴とは、ヒルダ群の小惑星が太陽を3周する間に木星がちょうど2周するという関係です。この共鳴により、小惑星は木星の重力による強い摂動を受けることなく安定した軌道を維持できます。軌道の半長径は約4天文単位付近にあり、これは小惑星帯の主帯(約2.2〜3.2天文単位)よりも外側に位置します。
ヒルダ群の天体の軌道を可視化すると、三角形の頂点に集まるように分布して見える特徴があります。これは木星との共鳴により、小惑星が木星に対して相対的に三角形の頂点付近に集まりやすくなるためです。
ヒルダ群の小惑星は以下のような特性を持つものが多いとされています。
- 暗くてC型・D型に分類される炭素質・有機物質に富む天体が多い
- 組成的に木星族彗星や木星トロヤ群に近い可能性がある
- 太陽系外縁部から内側に散乱されてきた天体が含まれるとする説もある
ヒルダ群の研究は、太陽系の形成初期における天体の移動(惑星移動モデル)の検証にも役立てられており、惑星科学において注目される小惑星群です。
使い方・例文
小惑星の軌道分布や木星の重力効果を説明する天文学の教材で、「ヒルダ群は木星と3対2の共鳴関係にある」という文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: