トロヤ群とは?
とろやぐん
トロヤ群とは、惑星と同じ軌道上にある特定の安定点(ラグランジュ点L4・L5)付近に集まる小惑星の集団のことです。
トロヤ群(トロヤ群小惑星)は、ある天体が太陽と惑星の重力が釣り合う「ラグランジュ点」のうち、惑星の公転軌道上で前後60度の位置(L4・L5点)に集まる小惑星の集団です。これらの点は力学的に安定しており、長期にわたって小惑星が留まり続けることができます。
最も有名なのは木星のトロヤ群で、グリーク群(L4点、惑星の約60度前方)とトロヤ群(L5点、約60度後方)に分かれます。名称はギリシャ神話のトロイア戦争に由来し、前者にはアキレウスやオデュッセウス、後者にはヘクトルやプリアモスなど戦争の英雄名がつけられています。木星トロヤ群の個数は数千個以上に及び、小惑星帯に匹敵する規模です。
木星以外にも次の惑星でトロヤ群が確認されています。
- 火星トロヤ群
- 地球トロヤ群(2010年に初確認)
- 天王星・海王星のトロヤ群
トロヤ群小惑星は太陽系初期の物質を保存していると考えられており、惑星形成の歴史を解き明かす手がかりとして注目されています。NASAのルーシー探査機は木星トロヤ群の複数の小惑星を訪れることを目指して2021年に打ち上げられました。
使い方・例文
天文学者が木星のトロヤ群に属する小惑星を観測するとき、木星の公転軌道上で約60度先行または後行する位置の空域を重点的に探索します。
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