ラグランジュ点とは?
らぐらんじゅてん
ラグランジュ点とは、二つの天体の重力と遠心力がつり合い、小さな物体が安定して留まることができる空間上の5つの特定点です。
ラグランジュ点は、18世紀のフランス人数学者ジョゼフ=ルイ・ラグランジュが発見した、二体問題における特殊な平衡点です。太陽と地球のような二つの大きな天体が存在するとき、その重力場と回転による遠心力が互いに打ち消し合い、より小さな物体がほぼ静止した状態を保てる点が5か所存在します。これをL1〜L5と呼びます。
各点の位置と特徴は次の通りです。
- L1——二天体の間。地球から見て太陽側。太陽観測衛星に利用される
- L2——地球の背後(太陽と反対側)。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が配置されている
- L3——太陽の反対側(地球と常に対向する位置)。現実的な利用は困難
- L4・L5——地球の公転軌道上で、太陽・地球と正三角形を形成する位置。トロヤ群小惑星が集まる安定点
L1・L2・L3は重力的に不安定で、微小なずれが生じると離脱してしまうため、宇宙機の維持には定期的な軌道修正が必要です。一方、L4・L5は安定しており、天然の天体が自然に集積することが知られています。
ラグランジュ点は宇宙望遠鏡や深宇宙観測衛星の置き場所として実用的に活用されており、宇宙開発における重要な概念です。将来の宇宙コロニー構想でもL4・L5が候補地として議論されます。
使い方・例文
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は太陽・地球系のL2点に配置されており、「なぜあの位置に宇宙望遠鏡があるのか」を説明する際にラグランジュ点という言葉が登場します。
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