パラゴムノキとは?
ぱらごむのき
パラゴムノキとは、樹皮を傷つけると採取できる白い樹液(ラテックス)が天然ゴムの原料となる、熱帯性の高木です。
パラゴムノキ(学名:Hevea brasiliensis)は、トウダイグサ科ヘベア属に属する熱帯性の高木で、原産地は南米アマゾン川流域です。成木は高さ20〜30メートルにも達し、樹皮に傷をつけると「ラテックス」と呼ばれる白色の乳液が滲み出ます。このラテックスこそが天然ゴムの主原料であり、世界の天然ゴム生産の大部分をパラゴムノキが担っています。
ゴムの採取方法は「タッピング」と呼ばれ、樹皮に斜めの切り込みを入れ、流れ出たラテックスを容器に受け取ります。一本の木から採れる量は限られますが、適切に管理すれば数十年にわたって採取できます。採取されたラテックスは凝固・乾燥などの工程を経て、シートゴムやブロックゴムなどに加工されます。
パラゴムノキの歴史と産地の変遷も興味深い点です。
- 16〜17世紀にヨーロッパ人がアマゾンで発見し、ゴム産業の発端となった
- 19世紀末にイギリスがブラジルから種子を持ち出し、東南アジアで大規模プランテーションを確立した
- 現在はタイ・インドネシア・マレーシアが世界の主要産地
- 合成ゴムが普及した現代でも、天然ゴムは医療用手袋やタイヤ等に欠かせない
パラゴムノキは近代産業の基盤を支えてきた植物であり、その経済的・歴史的な意義は非常に大きいといえます。
使い方・例文
自動車タイヤや医療用ラテックス手袋の原料となる天然ゴムを生産する木として、東南アジアのプランテーションで広く栽培されています。ゴム農園の見学ツアーで、タッピング作業の実演を目にする機会もあります。
この用語をシェア
最終更新: