バルト楯状地とは?
ばるとじゅんじょうち
バルト楯状地とは、スカンジナビア半島を中心に広がる先カンブリア時代の安定した古い結晶質岩盤の地域です。
バルト楯状地(バルト楯状地またはフェノスカンジア楯状地とも呼ばれる)は、スカンジナビア半島・フィンランド・カレリア(ロシア北西部)を中心に広がる先カンブリア時代の安定した岩盤地帯(クラトン)です。楯状地とは、古い結晶質の基盤岩が地表に広く露出している地殻の安定した部分を指す地質学的用語です。
バルト楯状地を構成する岩石の多くは、数十億年前のものとされる変成岩や花崗岩からなり、長期間の侵食を受けてきた結果、低平な地形が広がっています。最終氷期(約2万年前まで)には厚い大陸氷床に覆われており、その重みで地盤が沈降していました。氷床が後退した後、地盤はゆっくりと隆起を続けており(アイソスタシー隆起)、この現象は現在も観測されています。
バルト楯状地の主な地理的・地質的特徴を挙げると次の通りです。
- 氷河による侵食で形成された無数の湖沼や入り江(フィヨルド)が発達している
- 鉄鉱石・銅・ニッケルなどの金属資源が豊富に含まれている
- 地盤が安定しているため地震活動はほとんどみられない
- スウェーデン・フィンランド・ノルウェーにまたがり、北欧の地形的基盤を形成している
地球科学においてバルト楯状地はユーラシアプレートの核心部分を構成する古い大陸地殻の代表例として重要な研究対象とされています。
使い方・例文
地質学の授業で楯状地の概念を学ぶ際に、バルト楯状地はカナダ楯状地と並んで典型的な事例として紹介されることが多いです。
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