クラトンとは?
くらとん
クラトンとは、地球上で長期間にわたって地殻変動をほとんど受けていない安定した大陸地殻の核となる部分で、太古の岩石から成る大陸の根幹を指します。
クラトン(craton)とは、地球の大陸地殻のうち、数十億年以上にわたって大規模な地殻変動(造山運動・褶曲・断層活動など)をほとんど受けずに安定を保ってきた古い岩石域のことです。ギリシャ語で「強さ・力」を意味する「kratos(クラトス)」に由来する地質学用語です。
クラトンは大きく2つの構成部分からなります。
- 盾状地(shield):先カンブリア時代の古い変成岩・火成岩が地表に露出している部分
- 卓状地(platform):盾状地の上に堆積岩が薄く覆い被さり、ほぼ水平に堆積した部分
クラトンの地殻・リソスフェア(岩盤)は他の地域に比べて著しく厚く冷たい状態にあり、これが長期の安定をもたらしています。マントルの対流によって引き起こされるプレートの動きにも壊されにくい性質をもちます。
世界の主要なクラトンとして、カナダ楯状地(北米)・バルティカ楯状地(スカンジナビア)・シベリアクラトン・インドクラトン・アフリカのコンゴクラトンなどがあります。これらの地域には太古(先カンブリア時代、約38〜40億年前以上)の岩石が露出しており、地球初期の地殻形成の歴史を研究するための重要な地質記録が保存されています。資源探索(金・ダイヤモンドなどを含む鉱床)の観点からも注目されています。
使い方・例文
カナダ楯状地はクラトンの代表例で、カナダ東部から北部にかけて広がる先カンブリア時代の古い岩石が露出した広大な安定地塊です。地質学の授業や大陸の成り立ちを説明する際に必ず登場する概念です。
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