バニシング加工とは?
ばにしんぐかこう
バニシング加工とは、工具で金属表面を押しつけながら塑性変形させて平滑化・硬化させる仕上げ加工法です。
バニシング加工(Burnishing)は、切削加工後の金属表面に硬い工具(ローラーやボール)を強い力で押し当てながら移動させ、表面の微細な凹凸を塑性変形によって押しつぶして平滑化する精密仕上げ加工です。
切削加工では表面に微小な山と谷(粗さ)が残りますが、バニシング加工ではその山を押しつぶして谷に充填することで、研磨と同等以上の面粗さを達成します。同時に加工された部分には圧縮残留応力が導入され、表面硬度が向上します。これにより疲労強度・耐摩耗性・耐食性が改善されます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 切削チップが出ないため、クリーンルームや精密環境での加工に適する
- 研磨剤を使わないため、表面への研磨粒子の埋め込みが起こらない
- 加工時間が短く、旋盤やマシニングセンターで連続して実施できる
- 圧縮残留応力により疲労寿命が延びる
油圧シリンダーの内径面、油圧ポンプのシャフト、カムシャフト、ベアリング座面など、精密な摺動面や嵌合面を持つ機械部品の最終仕上げに広く用いられます。特に航空機・自動車・油圧機器など高信頼性が要求される分野での採用が多い技術です。
使い方・例文
旋盤で仕上げた油圧シリンダーのロッド表面に、ローラーバニシングツールを押し当てながら一周させることで、鏡面に近い粗さと圧縮残留応力を同時に付与します。
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