バッカル錠とは?
ばっかるじょう
バッカル錠とは、頬の内側と歯茎の間に置いて溶かして使う錠剤で、口腔粘膜から直接成分を吸収させる剤形です。
バッカル錠(バッカルじょう)とは、口腔内の頬(ほお)と歯茎の間(バッカルポーチ)に置き、唾液でゆっくりと溶かして有効成分を口腔粘膜から吸収させるよう設計された錠剤です。「バッカル」はラテン語で「頬」を意味する「bucca」に由来します。
通常の飲み込む錠剤(内服錠)と異なり、バッカル錠は消化管や肝臓での初回通過効果を回避できるため、薬物を効率よく全身循環に届けることができます。吸収が比較的速く、口腔内に留まることで一定時間にわたる徐放効果も期待できます。
バッカル錠の主な特徴は次のとおりです。
- 舌下錠と似ているが、舌の下ではなく頬側に置く点が異なる
- 嚥下(えんげ)が困難な患者でも使いやすい
- 初回通過効果を受けにくいため、少量で効果が得られる場合がある
- 口腔内が乾燥していると溶解に時間がかかることがある
ニトログリセリンや一部のホルモン薬、抗てんかん薬などにバッカル剤型が用いられており、速やかな効果発現が求められる場面や、内服が難しい患者の治療選択肢として重要な剤形です。
使い方・例文
救急現場で意識がもうろうとしている患者に、てんかん発作を止めるためのバッカル錠を頬の内側に挟んで投与することがあります。
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