バスキュラーアクセスとは?
ばすきゅらーあくせす
血液透析を行う際に血液を体外循環させるために設けられる血管への接続路(アクセス)の総称です。
バスキュラーアクセス(Vascular Access:VA)とは、血液透析(HD)において十分な血流量(通常200〜300mL/分以上)を確保するために患者の血管に設ける接続経路の総称です。透析患者にとって「命綱」とも呼ばれる重要な構造物であり、適切な管理が透析の質と患者の予後に大きく関わります。
バスキュラーアクセスには主に以下の種類があります。
- シャント(内シャント:AVF/AVG):自己血管または人工血管を用いて動脈と静脈を吻合した最も一般的なアクセス。長期使用に適しており、透析患者の多くが選択します。
- 人工血管シャント(AVG):自己血管が使えない場合にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの人工血管を皮下に埋め込んで血管をつなぐ方法。
- 長期留置カテーテル(TDC):内頸静脈などから中心静脈に留置するカテーテル。シャント作製困難な場合や緊急透析で使用される。感染リスクが高い。
シャントのトラブルとして狭窄・閉塞・感染・瘤形成・スティール症候群(阻血)などがあり、定期的なシャント音聴取・スリル(振動)触診・超音波検査による評価が重要です。日本では透析患者数が多く、バスキュラーアクセスの管理・修復(PTAなど)は透析医療の大きな柱となっています。
使い方・例文
慢性腎不全で透析導入が決まった患者に対して、手首付近で橈骨動脈と橈側皮静脈を吻合するシャント造設術が行われ、以後の透析ごとにそのバスキュラーアクセスに穿刺する場面で登場します。
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