バグパイプ奏法とは?
ばぐぱいぷそうほう
バグパイプ特有の演奏技術の総称で、持続音・装飾音・指使いなど、他の管楽器とは異なる独特の奏法体系を指します。
バグパイプ奏法とは、バグパイプという楽器を演奏するために必要な技術の総称です。バグパイプはスコットランドやアイルランドをはじめ、ヨーロッパ・中東・北アフリカなど世界各地に存在する袋(バッグ)付き管楽器の総称ですが、奏法の体系はスコットランドのグレート・ハイランド・バグパイプを指すことが多いです。
バグパイプ奏法の最大の特徴は、息継ぎなしに持続音を出せる点です。演奏者はバッグに空気をため、腕でバッグを押さえながら息を吹き込みつつ、ドローン管(持続低音)とチャンター(旋律管)を同時に鳴らします。チャンターにはキーがなく、指穴のカバーで音程を変えます。
バグパイプ独自の主な奏法・装飾音は以下のとおりです。
- グラシュ(grace note):旋律音の前にごく短い装飾音を入れる基本技法
- ドゥブリング(doubling):同じ音を区切るためにグラシュを2回使う技法
- タオルラス(taorluath):複数の指でつくる複雑な装飾音パターン
- ブウルル(birl):低音Aを中心とした親指・指を使う連続装飾
バグパイプは音量調節ができず、音をスラーで繋げることも通常できないため、装飾音によって音の区切りや表現を生み出すのが奏法の核心です。スコットランドでは「ピオバイレアハド(piobaireachd)」と呼ばれる伝統的な変奏曲形式があり、バグパイプ音楽の高度な芸術として継承されています。
使い方・例文
スコットランドの軍楽隊やハイランドゲームズでバグパイプが演奏される場面で奏法の特徴が現れます。特に葬儀・儀式での「アメイジング・グレース」演奏や、パイプバンドのマーチ演奏では、バグパイプ独特の持続音と装飾音奏法がよく聴かれます。
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